EDの原因・対処法
2018.12.03

緊張や恐怖でEDになるのはなぜ?|不思議な勃起の仕組み

若くて健康でも緊張や恐怖で陰茎が萎えてしまう(一時的なEDとなる)のは、当たり前の反射として男性なら誰もが知っているだろう。それは「股間が縮み上がるような体験」などの表現からも認めることができる。しかし、ふと考えてみると性的に興奮しているときもドキドキしているのに、なぜ硬く勃起できるのだろうか。単純に見えて実は複雑な勃起する仕組みの疑問について、詳しく解説していく。

緊張や恐怖で縮んでしまう理由は?

結論から話すと、緊張によるストレスや恐怖を感じるときと、性的に興奮するときでは刺激される神経が異なるからである。

勃起機能は副交感神経が支配する

人体には、意思によって動かせる「運動神経」と、意思によらず生体を維持させるために働く「自律神経」の2つが備わっている。さらに、自律神経は興奮時に活発になる交感神経と、リラックス時に活発になる副交感神経に分けられる。ストレスや恐怖では交感神経が、そして性的興奮では副交感神経が刺激されるのだ。

陰茎を勃起させる神経も、副交感神経の支配を受けている。この交感神経と副交感神経はシーソーのようにバランスを取り合っており、片方が優位になるともう片方は抑制される仕組みになっている。

緊張や性的興奮は、感覚が似ていることもある。そのため、どちらも交感神経が支配しそうだが、なぜこのように分かれているのだろうか。答えは、人類が野生生活を送ってきた歴史を考えると納得できる。

大昔の生活を想像すると納得!勃起と神経の関係

もともと人類は野生環境で暮らしていたので、獲物を捕まえようとしたり、野獣から逃げたりするときは戦闘状態になる必要があった。このときに働いていたのが、交感神経だ。脳が危機的状況を察知すると、交感神経は心臓の鼓動を強くしたり血管を縮めたりして血圧を上昇させ、全身の筋肉がフルパワーを出せるように変えていたのである。

もし、陰茎につながる神経が交感神経だったらどうなっていただろうか。狩りや逃走時に勃起してしまい、さぞや邪魔になっただろう。また、交尾時についても戦闘が必要な状況ではないため、生物本来の目的からすると妥当な設計と考えられる。

現代の文明社会では戦闘する機会は滅多に無いが、人間の神経の仕組みは変わっていない。緊張によるストレスや恐怖は、変わらず危機的状況と判断されるため交感神経が優位になる。そして、勃起するための神経を抑制してしまうのだ。実際に、病的なEDの原因にもストレスが含まれている。

さて、それでは性的興奮により刺激された副交感神経は、如何にして勃起を促すのだろうか。身体の仕組みに興味のある読者は、続く部分を読み進めて欲しい。

勃起の仕組み

視覚や聴覚情報、空想などで起きた性的欲求は、副交感神経から脊髄、骨盤の神経を伝って陰茎まで届く。すると陰茎付近の筋肉がゆるみ、海綿体(陰茎組織)への血流が増加する。さらに、陰茎につながる神経が一酸化窒素を放出する。一酸化窒素は血管を拡張させる作用があるので、一層多くの血液が海綿体へと流れ込む。

膨張した海綿体は、血流ストッパーの役目も果たす。構造的に陰茎の静脈を圧迫するようにできており、海綿体に流入した血液を留まらせるのだ。

射精が近づくと、ここに来て交感神経が優位となる。交感神経は先述の通り、身体の血管を収縮させるので陰茎の動脈も狭まり血流が低下する。続いて陰茎の組織もゆるみ、留まっていた血液が一気に体内に戻る。射精後に急激に勃起が終了するのはこのためだ。

単純に見える勃起の仕組みだが、実は複雑な連鎖反応の集まりであることがわかるだろう。このような機構が働き続けるためには、神経や血管の健康状態を保つことが必要となる。特に血管は良くない生活習慣の影響を受けやすく、EDの要因にもいくつかの生活習慣が含まれている。

どのようなことに気をつければ良いのか、ぜひ『EDが怖いならタバコはNG!EDの意外な原因とは』からチェックして欲しい。

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