EDの原因・対処法
2018.12.26

EDに効くツボは?中国4000年の力で精力アップ!

EDという相談しにくい悩みを持つ男性であれば、自分一人でできるツボ押しで治せるなら理想的と思うだろう。健康法としてのツボ押しは広く認知されており、全身に対応した足ツボマットなども販売されているので期待したくなるはずだ。そんな読者に向けて、EDに効くツボは存在するのか、また有効なツボについてまとめた。加えて、ツボ押しは東洋医学の治療法でもあるため、関連のある薬膳を用いたアプローチについても紹介する。

監修医師

監修 下高井戸ヒーリングプラザ整骨院・鍼灸院  院長  野田重信

EDをツボ押しで対処したいと願うのであれば、東洋医学における「腎」に働きかけるのがカギとなる。

東洋医学でEDは「腎」の不調

伝統的な東洋医学(中医学)では、人体の機能は「五臓」という概念で表される。四字熟語の「五臓六腑」で出てくる五臓と同じ意味だ。体内に「肝・心・脾・肺・腎」の器官(5つの機能)が存在し、生命活動を維持しているという考え方である。5つの字面だけ見れば西洋医学における心臓や肺をイメージするが、東洋医学の五臓の概念は異なっており、気力や精神力などの数字では測れない要素も調整するとされている。

五臓の中で、人の生殖機能を司る機能は「腎」である。西洋医学で腎臓といえば、膀胱に繋がる一対の臓器で、血液をろ過して尿を作る働きを持つ。一方、東洋医学の腎は尿の生産に加えて、生命の源である「精」・「営気」を蓄えて生殖や老化に関わったり、血や骨・歯をつくったりする働きを持つ。そのため、EDは生殖に関わる腎の機能低下として認識されているのだ[1]。EDを治したければ、腎を強めるよう働きかければよいことになる。

腎を強めてEDに効果があるとされるツボ

腎に関連するツボの中でも、特に生殖機能を高めるとされるものを紹介する。30秒から2分くらい刺激してみよう。

至陰(しいん)

足の小指にある、生殖機能を高めるツボ。爪の付け根の外側から2ミリほど足首に寄った部分にある。手の人差し指と親指で足の小指を挟むようにして刺激するとよい。

湧泉(ゆうせん)

足裏にある、腎の働きを調整するツボ。足指を内側に曲げたときに、足裏にできる大きなくぼみの部分。痛気持ちいい部分がツボとなる。

然谷(ねんこく)

足の内側にある、生殖機能を高めるツボ。かかとから足の親指に向かって、内側の骨に沿って触ると、真ん中あたりで骨の出っ張りに当たるので、そこを刺激する。

腎兪(じんゆ)

背中にある、腎の働きを調整するツボ。ヘソの高さで背骨を中心として指2本分外側に位置する。左右対称で2箇所ある。

薬膳パワーで腎を強くする

五臓に影響を与えるものはツボだけではない。東洋医学では食べ物と薬を明確に分けておらず、食材の持つ特性を健康維持に役立てる薬膳の考え方が存在する。普段の食事はバランスよく摂ることを基本としながら、副菜や酒肴を選ぶときの補助としてみてはいかがだろうか。「腎」を補う食べ物には、黒い色の食材が多く、食べると「腎」を癒すと考えられている。黒い色は、アントシアニン、ルチンなどのポリフェノールを多く含み、体温を上げる働きや、血を増やす作用もあるため、まさに冬に取りたい食材の色だ。腎、特に精力に作用するとされる食材には下記のようなものがある。

  • 木の実類(松の実、桑の実、クコの実、くるみなど )
  • 薬膳で「温」の特性を持つもの(ラム肉、牛肉、鶏肉、エビ、生姜、シナモン、ニラなど)
  • 粘りや渋みのあるもの(山芋、もち米、蓮の実、銀杏、牡蠣など)

北海道でジンギスカンとしてよく食されるラム肉は肉の中でも特に身体を温めることで知られている。にんにく、しょうが、ねぎなどの薬味も身体を温めるので、上手に利用するとよい。ニラやにんにくなどを含むねぎ科の野菜は、「アリシン」という特有の成分を持っている。アリシンは、男性ホルモンの生成を促す働きがあると言われている[2]。男性ホルモンの不足はED発症に関わるので、西洋医学的にもよいとされる食材だ。

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また、五臓には五季(季節)や五味(食材の味)も影響するとされている。腎に関連している五季は冬、五味は鹹(かん:塩辛さを表す)だ。腎のトラブルは冬に起こりやすく、塩味の効いたものを程よく食べるとよいという意味である。ただし、塩分の摂り過ぎは高血圧による血管障害(動脈硬化)を引き起こし、余計EDのリスクを上げるので参考程度に考えておいて欲しい。

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まとめ|悩みが長引くようなら病院へ

勃起力の低下は気分が関係するところもあるため、ツボ押しや薬膳で効果が見られれば、そのまま東洋医学でのアプローチを続けて問題ない。しかし、段々症状が重くなったり、改善が見られず悩んだりするようであれば、ED外来や泌尿器科など西洋医学にも頼ってみよう。東洋医学においてEDは腎の不調によって起こるが、実は西洋医学でもEDの要因に尿路障害があると認められている[3]。病気の捉え方に差はあるものの、西洋も東洋も同じ医学として共通している部分は多いのだ。他にもセルフケアでできることはあるので、併せて『ED予防によい食事とは?働く男のカロリーハック』『ED予防の運動・筋トレ|研究結果から見るベストな方法とは』も参考にしてみて欲しい。

参考文献

  1. [1]杏仁 美友監修. 五性・五味・帰経がひと目でわかる 食品成分表 第一版. 池田書店 2016; 24-25
  2. [2]秋下 雅弘監修. 男性ホルモンの力を引き出す秘訣 初版. 大泉書店 2013; 107
  3. [3]日本泌尿器科学会ほか編. ED診療ガイドライン 第3版. RichHill Medical 2012; 16,17

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