美容のケア
2018.12.26

薄毛・抜け毛の3つの原因|いますぐ取り入れられる対策とは?

「親父も、じいさんも若い頃からツルツル。もう、遺伝と思って諦めるしかない…」と悟りきっている人はともかく、薄毛・抜け毛といえば周囲に知られたくない悩みの筆頭に挙げられるだろう。できれば薄毛外来などに頼らず、こっそりと改善したいものだ。今回は薄毛・抜け毛の主な原因とともに、日々の暮らしのなかで取り入れやすい対策をご紹介しよう。

オトコを薄毛に導く3つの原因

肌や体型の悩みと並んで、いや、男性にとってそれ以上にシリアスなのが頭髪の悩みだ。一方で、ほぼ同世代でありながら若い頃と変わらずフサフサした頭髪をキープしている職場の同僚もいるではないか。

薄毛・抜け毛が進行する裏には、なんらかの原因があるはずだ。まずはその原因のなかでも、主要な3つをご紹介しよう。

薄毛の原因(1)男性ホルモン

「男性ホルモンが多いとハゲる」などの説を聞いたことがある人もいるだろう。男性ホルモンは男らしさを作るうえで欠かせないものだが、その代償として薄毛にならざるを得ないのだろうか。

実際のところ、すべての男性ホルモンを悪者にする必要はない。ここで注目したいのは、ジヒドロテストステロン(DHT)。これは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつくことで生まれる物質だ。

ジヒドロテストステロンには毛乳頭細胞内の男性ホルモン受容体と結合することで、ヒゲなどの体毛は太く成長させる一方、前頭部や頭頂部の髪の毛については細く短くしていく作用がある。次第に生え際が後退したり、地肌が目立ったりするのはこのためだ。

このようにして薄毛になる現象を、医学的には男性型脱毛症(AGA)と言う。ちなみに、日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約3割と報告されている[1]。

男性ホルモンの働きについては、『「男性ホルモン多い=ハゲ」は間違い!?男性ホルモンの働きってなんだ』もご覧いただきたい。

AGAの発症には、男性ホルモンのほか、遺伝的な要素も関係している。自身の努力だけでは改善が難しいかもしれないが、改善可能なそのほかの原因もあるので、見ていこう。

薄毛の原因(2)食生活や生活習慣の乱れ

暴飲暴食や睡眠不足を続けたせいで、ニキビが増えるなど肌の調子が思わしくなくなる経験をした人は多いことだろう。肌に悪いことは、頭皮にだって悪いのだ。

偏った食生活や過度な飲酒、喫煙を続けていると、髪や頭皮に必要な栄養が行き渡らなくなってしまう。睡眠不足が続くと血流が悪くなったり、頭皮のターンオーバー(肌の生まれ変わり)がうまく行われなかったりして、毛髪の成長に影響がでるおそれもある。また、風呂に入らない・シャンプーをしないなど、頭皮を不潔な状態のままにしていると、炎症を起こしてさらなる抜け毛を誘発してしまうかもしれない。

薄毛の原因(3)毎日のイライラや緊張感

「部下がとにかくマイペースなやつで、しょっちゅうイライラさせられたり、冷や汗をかかされたりする」「最近、社内の女性に生え際をジロジロ見られているような気が…」なんていうことも、薄毛の原因となることがある。つまりはストレスだ。

脳がストレスを感じると、交感神経が優位になることから血管の収縮が起こり、血流が悪くなる。その状態が続くと、頭皮に酸素や栄養が十分に供給されにくくなり、すこやかな髪の毛が育ちにくくなるのだ。

このようにして原因を振り返ってみると、AGA以外の薄毛・抜け毛については、生活習慣を見直すことで改善が見込めそうだ。

日常でできる薄毛・抜け毛対策【ヘアケア篇】

ここからは、具体的な薄毛・抜け毛対策について見ていこう。生活習慣について語る前に、まずは、毎日のヘアケアでできることをチェックしたい。

抜け毛が気になるからと、シャンプーをおそるおそる行っている人もいるのではないだろうか。ここでは、頭皮をすこやかな状態に保つ正しいシャンプーの仕方をおさらいしてみよう。

正しいシャンプーの仕方とは

皮脂は毛穴をつまらせるし、ニオイの原因にもなるから、スッキリ洗い流すことが大切だ。しかし、この「スッキリ」を重視するあまり、とにかくガシガシ爪を立てて洗ったり、シャワーをやたらと高温にしたり、シャンプー剤を髪や頭皮にじかに垂らして洗い始める人も多いようだ。こうした習慣があるなら、すぐにやめてほしい。

少し手間かもしれないが、シャンプー前はぬるま湯で地肌や髪を軽くすすいでおこう。この段階でホコリなど大半の汚れが落ち、後で使うシャンプーの泡立ちが良くなるのだ。シャンプーは手のひらで軽く泡立ててから髪や頭皮につけ、指の腹でもみほぐすようにやさしく洗おう。耳の後ろやえりあしは洗い残しの多いポイントなので、少しだけ意識して洗ってほしい。

すすぎはぬるめのお湯で、時間をかけて丁寧に。シャンプーの成分が頭皮に残らないよう、気をつけて洗い流そう。洗髪後は、髪が濡れた状態で放置しないことも大切だ。生乾きのままだと雑菌が繁殖し、いやなニオイがつくこともある。清潔なタオルで余分な水気をやさしく拭き取ってから、ドライヤーの風で根元から乾かそう。

頭皮のマッサージもおすすめ

頭皮マッサージには血行を促したり、頭皮をやわらかくほぐしたりすることで、髪が生えやすい頭皮環境に導く効果が期待できる。入浴中、バスタブに浸かって身体が温まっているときや、シャンプーの後、育毛剤を頭皮になじませる際などに行ってみよう。

マッサージを行うときは爪を立てず、両手の指の腹を使ってやさしく行うことが大切だ。おでこから頭頂部へ、耳のわきから頭頂部へ、後頭部から頭頂部へ向かってもみほぐしていこう。頭皮を指先で軽くはじくようなイメージで、全体を刺激するのもよいだろう。

シャンプーの選び方

洗髪で「スッキリ」を重視する人は、シャンプーも洗浄力で選んでしまいがちだ。しかし、肌もそうだが、強い洗浄剤で皮脂を落としすぎると乾燥が進む。肌や頭皮には、乾燥を感じるとみずからを守ろうとして皮脂を過剰に出す働きもあるのだ。

シャンプーは洗浄成分によっていくつかの種類に分けることができるが、石けん系洗浄成分や硫酸系洗浄成分は洗浄力が強い部類に入る。薄毛・抜け毛で悩んでいる人には、洗浄力はほどほどで頭皮にやさしい「アミノ酸系洗浄成分」がおすすめだ。育毛シャンプーやスカルプシャンプーと銘打って販売されている商品も、多くがこの「アミノ酸系洗浄成分」を使用している。

頭皮が硬い、乾燥していると感じたときは、「保湿成分」にも着目したい。店頭POPや、商品パッケージのうたい文句などに注目して選んでみよう。

育毛剤・発毛剤の効果については諸説あり、一概におすすめすることはできないが、血行を促すなどの作用により、頭皮環境の改善に役立てることはできるだろう。

日常でできる薄毛・抜け毛対策【生活習慣篇】

次に、食事や睡眠など、生活習慣におけるポイントをご紹介しよう。特に中高年になると薄毛・抜け毛だけでなく肥満やEDなどの心配も出てくることから、ライフスタイル全般の見直しをおすすめしたい。

育毛に必要な栄養素とは?

食事で摂取する栄養素は、われわれの身体や肌、髪の毛の元となっている。なかでも、育毛に必要な栄養素にはどんなものがあるかご存じだろうか。

まずは、肉や魚、卵、乳製品などの良質なタンパク質。肌や頭皮、髪の毛の材料となる栄養だ。次にビタミン。特に薄毛対策に役立つものとして、レバーや卵黄、納豆に多い「ビオチン」「ビタミンB2」、にんにくやマグロ、カツオに多い「ビタミンB6」があげられる。これらは代謝を促して髪や頭皮をすこやかに保つとともに、皮脂の分泌を抑える働きもある。

髪の主成分であるケラチンの合成に欠かせない「亜鉛」も忘れずに摂っておきたい。亜鉛は牛肉や牡蠣、抹茶、焼き海苔などに多く、ビタミンCやクエン酸と合わせて摂ると吸収率が高まる。『亜鉛の効果は?|セックスミネラルを意識して摂ろう』もぜひ、参考にしてもらいたい。

こうした栄養素は、サプリメントで摂ればいいと思う人もいるかもしれない。しかし、すこやかな髪や頭皮、身体を作り出してキープするには、ここで紹介した栄養素のほか、多種多様な栄養素が必要だ。できれば毎日の食事を見直すことで豊富な栄養素をバランスよく摂取し、どうしても摂れない栄養素のみ、サプリメントで補うようにしよう。

毎日の食事では、野菜をたくさん食べる習慣を付ける、昼は丼物ではなく、より多くの食材が摂れる和定食を選ぶ、などの工夫を取り入れよう。こうした工夫は、生活習慣病の予防にも役立つのだ。

きちんと睡眠を取ろう

発毛を促すのは、睡眠中に多く分泌されている成長ホルモンだ。しかし、中高年になると眠りが浅くなり、中途覚醒や早朝覚醒が起こるなど、睡眠時間をしっかり確保できなくなることもしばしば。

  • 毎日、一定の時間に起床する
  • 日中は適度な運動をする
  • 夕食以降はカフェインを摂取しない
  • 寝酒・寝る前のスマホを控える

上記のような生活習慣を取り入れて、自然かつ深い眠りを取り戻すことが大切だ。

睡眠の大切さと睡眠法については、下記の記事も参考にしてほしい。

『不眠が原因でEDに?男の活力を維持するための睡眠法』

飲みすぎや喫煙習慣の見直し

飲酒は、ほどほどなら血流を促す効果で頭皮にもよい影響を与えるが、飲みすぎるとアルコールの分解にビタミンや亜鉛などのミネラルが消費されてしまい、肝心の育毛に役立てられなくなってしまう。眠りを浅くする働きもあるため、適度にたしなむことが大切だ。お酒を飲んだら水も飲む、ビールにウイスキー、日本酒…などお酒の種類を変えながら飲み続けない…などの工夫を取り入れよう。

喫煙は血流を低下させ、育毛に必要な栄養素を消費してしまう。さらには、歯周病や糖尿病、循環器や呼吸器の病気を引き起こすリスクも高まる。できれば禁煙を心がけてほしい。

また、日ごろから酒やタバコに依存していると、「飲みたい」「吸いたい」という気持ちが新たなストレスを招くことがある。飲酒や喫煙に代わる気晴らしや、一人で楽しめる趣味、家族や友人と楽しめる趣味などを見つけて、適度にストレスを発散していこう。ストレス解消法については『イライラが止まらない原因は?|ストレスに負けない男のマインドハック』も参考になる。

まとめ

男性の薄毛・抜け毛には、遺伝や男性ホルモンなどの要素もあるが、偏った栄養や睡眠不足、ストレスなど環境的な要因がかかわっていることも多い。髪のことでひそかに、ああでもない、こうでもない…と悩んでいるなら、まずはそうした生活習慣を見直してみてほしい。

AGA治療や増毛を検討するのは、まずここに書かれていることをやってみたけれど、できなかった、効果がなかった、となってからでいい。生活習慣の見直しは、今すぐできてコストもかからない方法だ。あわせて、毎日のヘアケアについても気を配り、すこやかな頭皮環境を育んでいこう。

参考文献

  1. [1]男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン作成委員会. "男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版" 公益社団法人日本皮膚科学会. https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf(参照2018-11-19)

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