美容のケア
2018.12.26

もしやドライマウス?唾液が出ない原因と対策方法

朝起きたときに口の中がネバつく、しょっちゅう口が渇くなどの症状に悩まされていないだろうか。一時的なものでないとしたら、ドライマウスを疑うべきかもしれない。40、50代の男性といえば、ビジネスなど人前で話す機会も多い。スムーズにしゃべれなかったり、口臭がきつかったりするとマイナスだ。ここではドライマウスが起こる原因や、ドライマウスによって起こるトラブル、改善方法などを紹介しよう。

ドライマウスは別名を「口腔乾燥症」といい、口の中が乾燥して様々な不快症状を引き起こす。「唾液が出ないくらいで何だ」と思うかもしれないが、これが実に思いがけない不利益をもたらすのだ。それに、唾液が減ったせいで口臭が強まり、気になる女性を遠ざけているかもしれない。

ドライマウスを改善するには、どうしたらよいのだろう。まずは、原因から見ていこうではないか。

ドライマウスの主な原因

唾液の分泌が低下することが、ドライマウスの直接の原因だ。では、唾液はなぜ減ってしまうのだろうか。

夏場に大量の汗をかいたり、飲酒後に尿量が増えたりすることで体内の水分が減少すると、唾液の量も一時的に減ってしまう。しかし、唾液が出にくい状態が長期に渡って続く場合、以下のような原因が考えられるだろう。

加齢によるもの

年齢を重ねると、口の中に唾液を分泌している唾液腺の機能が低下し、唾液の量が減少することがわかっている。さらに加齢が進むと、筋肉や歯が衰えてかむ力が弱まることで、さらに唾液の分泌が低下するおそれもあるのだ。

緊張・興奮など精神的ストレス

社内会議などで連日問いつめられ、説明や弁明を求められるたびに、口の中がカラカラになった経験はないだろうか。唾液腺は自律神経にコントロールされているため、極度の緊張や興奮状態など精神的なストレスが続くと自律神経が乱れ、唾液の分泌にも影響が出ることがあるのだ。

口で呼吸するクセ

風邪や鼻炎でしょっちゅう鼻づまりを起こし、口呼吸がクセになっている人もいるだろう。また、噛み合わせの影響で口が開いてしまい、自然と口呼吸になってしまっている人もいる。ずっと口を開けていると唾液の蒸発量が分泌量を上回り、ドライマウス気味になってしまうかもしれない。鼻呼吸ができないときは、原因となっている症状や病気を治療することが大切だ。

病気や、薬の副作用の可能性も

唾液が出にくくなる病気もある。糖尿病や、腎臓病がその代表例だ。どちらも偏った食習慣や運動不足など日々の生活習慣の蓄積から引き起こされる病気なので、働き盛りの男性は特に注意が必要だ。

また、男性の発症者は少ないが、唾液腺や涙腺に慢性的な炎症が起こり、口や眼が乾燥するシェーグレン症候群という病気もある。この場合は、病院での治療を行うべきだ。

さらに、日ごろから薬を服用している場合も、副作用として唾液が出にくくなることがある。こちらは多くの医薬品で起こり、抗うつ剤や鎮静剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などが有名だ。ただし、思い当たるからといって服用している薬を自己判断でやめてしまうのは危険だ。かならず、医師や薬剤師など専門家に相談しよう。

ドライマウスがずっと続くとどうなる?

ここまで読んできて「年をとったら唾液が減るのはしょうがない。深刻な病気じゃなさそうだし…」と思う人もいるかもしれない。しかし、唾液が出なくなるということは、思いのほか大変なことなのだ。

健康な人の場合、唾液は1日あたり1~1.5Lほど分泌されている[1]。唾液には、摂取した食べ物の咀嚼や消化を助けたり、歯についた食べかすを洗い流したり、食事で酸性になった口内環境を中性に戻し、歯のカルシウムが溶け出すのを防いだりと、様々な働きがあるのだ。

その唾液の分泌量が低下すると、当然口の中が不衛生になり、虫歯や歯周病にかかりやすくなる。さらには、口臭がきつくなったり、滑舌が悪くなったりして、コミュニケーションに支障がでることもある。そうなってしまっては、うかつに女性を食事にも誘えなくなってしまうだろう。

ほかにも、食べ物の味がしなくなったり、乾燥した食品がうまく飲み込めなくなったり、口の中が痛くて食べ物が食べられない…などの症状が出てくると、生活の質(QOL)が低下してしまう。たかが唾液と思わず、早めに対策をしていこうではないか。

ドライマウスを改善する方法

病気によってドライマウスが引き起こされている場合は、まずその病気を治療することが大切だ。しかし、特に心あたりがない場合は、以下のような対策を取ってみよう。気になる症状が和らぐかもしれない。

水分をこまめにとる

一番簡単なドライマウス対策は、こまめな水分補給だ。水分をとることで口の中をうるおすことができ、唾液を増やして口臭を予防する働きもある。ペットボトルの水を携帯して、渇きを感じたら口に含んだり、うがいの回数を増やしたりしよう。

コーヒーやタバコ、酒を控える

カフェインやアルコールには利尿作用があり、唾液の減少をもたらすことがある。また、タバコは口の中の粘膜を荒らして、渇きを促すことも。会合や趣味の集まりなどドライマウスが気になるシーンでは、こうした嗜好品もほどほどにしよう。

すっぱい食べ物や飴・ガムを食べる

梅干などすっぱい食べ物を食べることで、唾液の分泌を促すことができる。レモンやみかんなど柑橘系の果物でもよいだろう。飴やガムなどを口の中でたえず動かしておくのも、唾液を増やすのに有効だ。ただし、糖分の多い食べ物は虫歯の原因になることがあるので、シュガーレスタイプがあればそちらを選ぶのがおすすめだ。

唾液の分泌点をマッサージ

唾液腺を刺激することで分泌を促す方法もある。唾液腺には耳のすぐ下から前にかけてある「耳下腺(じかせん)」、下顎の後方、えらの辺りにある「顎下腺(がっかせん)」など複数のポイントがある。指の腹でやさしく圧迫するようにマッサージして刺激しよう。

市販のドライマウス対策グッズ

ドライマウスを訴える人は年々増える傾向にある[2]。対策グッズもいろいろ市販されているので、日常的に取り入れるのもおすすめだ。

たとえば、保湿剤を配合したマウスウォッシュやマウスリンス、口腔内をうるおすスプレー、唾液の蒸発を防ぐマスクなどがある。仕事などで長時間飲食ができないときは、こうしたグッズを携帯しておくだけでも安心感につながるだろう。

また、エアコンの効いた室内は湿度が低下しており、口や鼻、目などから水分が奪われやすい。加湿器をつけて、室内の湿度を保つのもよいだろう。

まとめ

これまであまり意識していなかったが、無くなるとその大切さに気づかされるものがある。唾液もまた、そんな存在なのかもしれない。唾液があることでくどき文句もスラスラと口にできるし、虫歯や口臭を気にすることなく誰かとお近づきになれるのだ。もし、ドライマウス気味で悩んでいるのであれば、原因をしっかり見極めて、できるだけ早めの対策を取り入れよう。

本記事では自分でできるドライマウス対策をご紹介したが、ドライマウスは歯科や口腔外科、ドライマウス外来などで相談することも可能だ。症状が3か月以上続く場合は、一度、医療機関を受診してみてはいかがだろうか。

参考文献

  1. [1]“唾液” 南山堂医学大辞典 第20版. 南山堂 2015
  2. [2]三輪恒幸ほか. 口腔乾燥症(ドライマウス)の臨床統計的検討:東京歯科大学千葉病院におけるドライマウス外来について,日本口腔検査学会雑誌 2009; 1(1):40-43

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