美容のケア
2018.12.26

さらば臭い足よ。クサ足も原因と対処法を知れば怖くない

靴を脱いだとき、足から漂う臭いにおい。靴を脱ぐ店を避けたりしてにおいがまわりにバレないように気をつけていても、実は「臭い…」と思われているかもしれない。「スメルハラスメント」などと陰で言われたら、たまらない。だが、臭い足も原因を知って正しく対処すれば改善する。ここでは、足が臭くなる原因と、それに応じた対処方法を解説する。足のにおいの自覚がある人も、もしかしたら…と不安に思っている人も必見だ。

得意先の接待や、会社の飲み会など、仕事の関係で飲食店に入ることは多い。お座敷の店に入ったときに不安になるのが、「靴を脱ぐと、足のにおいがバレるのではないか」ということではないだろうか。1日中営業で外回りをした後の革靴の中は、独特のにおいでいっぱいだ。接待相手に悪印象を与えでもしたら…と、冷や汗をかく人も多いだろう。

気になる足の臭いの原因を知って今すぐ対策を立てよう。

気になる足のにおいの原因は?

足のにおいの原因は汗と思っているかもしれない。しかし、汗自体はにおいの原因ではない。汗を分泌する汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類があり、足裏にはエクリン腺のみが分布している。このエクリン腺から分泌される汗はもともと無臭だ。つまり、あの革靴を脱いだ瞬間のイヤなにおいは、汗のにおいではない。

では、あの足のにおいの正体は何なのか。その大きな原因が、汗と環境要因で増殖する雑菌だ。

汗が雑菌増殖のトリガーに

人間の皮膚には皮膚常在菌と呼ばれる様々な菌が住み着いていて、雑菌と総称されることもある。これらの菌は繁殖すると足のにおいの原因物質を作り出す。足の裏は雑菌のエサとなる古い角質が多いため、特に雑菌の繁殖しやすい環境といえる。

足の裏は、全身の体重を支える部位である。起きているときは常に刺激を受けることから、角質が厚く蓄積されやすい。古い角質が溜まってかかとが硬くなっていたり、粉を吹いてガサガサになっていたりする人も多いだろう。

その古い角質が汗でふやけると、湿気を好む雑菌の格好のエサとなる。ふやけた古い角質をエサに増殖した雑菌は、イソ吉草酸という「腐ったチーズのにおい」の物質を生成する。これが、独特な足のにおいのもととなるのだ。

靴や靴下などの環境が拍車をかける

足の裏は、ただでさえ1日にコップ一杯分の汗をかくといわれるほど汗をよくかく部位だ。それに加えて1日中靴の中に閉じ込められ、通気性も悪い。つまり、靴の中は体温ほどの温度で湿気が高く、雑菌にとっては格好の繁殖環境になっているのだ。また、密閉されていることからにおいがこもってよりいっそう強くなる傾向がある。

足のにおいを改善するには

足のにおいの原因となる雑菌は、高温多湿な環境や古い角質などの栄養を好み、増殖する。つまり、汗がこもりにくい環境にしたり、古い角質を適度に除去したりするなど、原因に対するケアを行えば改善できると考えられるのだ。

「猫を追うより魚をのけよ」とも言われるとおり、根本的な原因がわかればそれにアプローチするのが一番だ。足のにおいの原因を絶つ方法として、以下の3つが考えられる。

足を清潔に保つ

まずは、足を雑菌が繁殖しにくい清潔な状態に保つことが大切だ。たとえば、以下のような対策が考えられる。

  • 定期的にアルコール入りの除菌シートなどで足をふく
  • 出かける前にフットクリームをつける
  • 爪を適切に切る
  • 定期的に角質ケアする など

汗をかき、湿気がこもっていることが雑菌繁殖のトリガーのひとつだ。そのため、汗をかいたら除菌シートなどで足をふき、乾燥させるとよいだろう。昼休みや外回りから帰ってきたタイミングなど、1日1回は足をリフレッシュする時間を設けよう。

除菌シートなどでケアするのが難しい場合は、靴を履く前に雑菌の繁殖を抑えるクリームを塗るのも効果的だ。フットクリームの中には汗を抑える効果と殺菌効果を持ったものがあるので、足が清潔な朝のうちにクリームを塗っておこう。フットクリームはドラッグストアで買えるが、抵抗がある場合はネット通販を活用するとよいだろう。

また、爪や指の間の汚れや古い角質などをためないような工夫も大切だ。爪は適切に切り、足の指の間までしっかり洗おう。

かかとがガサガサとひび割れているようなら、角質ケアもおすすめだ。軽石で角質のたまった部分をこする方法が定番だが、こすりすぎて皮膚にダメージを与えてしまう場合もある。最近では薬品で角質を溶かす足のパックにも男性用があり、クリームと同じくドラッグストアやネット通販で入手できる。

靴や靴下にも気をくばる

足の清潔を保っても、靴や靴下に雑菌が繁殖することもある。靴や靴下も以下のような点に気をつけ、湿気がこもらないような工夫が大切だ。

  • 通気性のよい靴を選ぶ
  • 2足以上の靴をローテーションして履く
  • 5本指ソックスや抗菌作用のある靴下を選ぶ
  • 靴の汚れを落とし、靴用消臭スプレーを使用する など

できれば、普段から革靴を避けて通気性のよい靴を選びたいところだ。しかし、それができれば苦労しないだろう。社内規定で許されるならば、デスクワークのときなどは通気性のよい社内履きを用意して履き替えよう。難しい場合は、靴下を履き替えるのもおすすめだ。靴下は、足指同士が直接触れない5本指ソックスや抗菌作用のある靴下が好ましい。

また、同じ靴を連日履くと、靴が十分に乾燥しないまま履くことになり、靴自体の雑菌繁殖につながる。靴は2足以上用意し、2日連続で同じ靴を履かないことも大切だ。

なお、すでに靴自体のにおいが気になる場合は、新しい靴に交換するか、靴の汚れを落としたうえで靴用の消臭スプレーを試してみよう。中敷きが洗える素材であれば洗い、洗えない場合も抗菌効果のある中敷きに変えよう。靴用の消臭スプレーは、靴屋やショッピングセンターの靴のケア用品売り場などで見つけられる。

病院で相談したほうがよい場合も

起きている間は常に足が湿って指先が冷たくなっていたり、緊張したときに非常に多くの汗が吹き出したりする場合は、多汗症という病気の可能性も考えられる。1日に何度も靴下を替えなければいけないような場合や、小さいころから汗が多かったという自覚がある場合は、皮膚科に相談してみよう。

なお、水虫になると足が臭くなるというイメージを持っている人もいるかもしれないが、水虫の原因である白癬菌はイソ吉草酸を分泌しないことから、これは正しくない。しかし、白癬菌はほかの雑菌と同じくあたたかく湿度の高い環境で繁殖しやすいため、白癬菌が繁殖している環境ではイソ吉草酸を分泌する雑菌も繁殖しやすいと考えられる。そのため、水虫の治療を通して足の環境が改善され、においも改善する可能性はあるだろう。

また、緊張やストレスを感じたときも足裏の汗が増える。これは人間として正常な反応だが、毎日のようにストレスに晒されており、朝目覚めたときにだるくて起き上がれないことがあったり、下痢や便秘をくりかえしたり、やる気がでなかったり、イライラが止まらなかったりしているようなら、足の臭いだけでなくメンタルの不調にも気を配るようにしてほしい(詳しくは『やる気がでない?行動からやる気を引き出すテクニック』『イライラが止まらない原因は?|ストレスに負けない男のマインドハック』を参照のこと)。

まとめ

腐ったチーズのにおいとも形容される足のにおいの原因は、雑菌の繁殖である。その雑菌の繁殖を招くのが、古い角質の蓄積や汗によるムレだ。臭い足を卒業するための対処法として、以下の方法を解説した。

  • 定期的に拭いたりクリームを塗ったりして足を清潔に保つ
  • 爪を切り、足の指の間まで洗って汚れを溜めないようにする
  • 定期的に足の角質ケアをとり入れる
  • 2日以上連続して同じ靴を履かない
  • 靴下を取り替える
  • 5本指ソックスや抗菌作用のある靴下を着用する

すべて実践する必要はないが、とり入れやすいものから実践してみてほしい。足のにおいがぐんと気にならなくなるはずだ。

参考文献

  1. ・藤本智子ほか編. 原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015年改訂版. 日本皮膚科学会雑誌 2015; 1379-1400

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